介護資格の種類と取得方法、各資格のメリットとは?
介護の業界で働きたい!そう思っている方が最初に取得する資格として初任者研修が一般的です。ハローワークや各求人サイトの情報を見ると、介護職には未経験・無資格でも求人はあるようです。
ただ、介護に関係する資格の有無や種類などで待遇やできる仕事の範囲は大きく異なってきます。最近の求人の傾向は要資格者(ヘルパー2級・初任者研修)となっていることが多くなっています。
もちろん資格を持っていないよりも持っているに越したことはありませんが、実際のところ介護職に関係する資格は多種多様です。いったいどの資格を取得すればよいの?と思っている方のために、今回は資格の種類や取り方について、できるだけわかりやすくご紹介します。
介護に関係する資格の種類&取り方まとめ!
まずは、介護に関係する資格の種類と取得方法について。取得することで得られるメリットもまとめていますので、ぜひチェックしてください。
初任者研修(旧ヘルパー2級)
取得方法
各スクールでの講座を受講する(通信制:15日~16日間)通信制が一般的
メリット
就職の幅が増える。介護職に就いたら早い段階で必要になる基本技術(基礎知識)としてのベースを敷ける。
未経験者や初心者の方向けのカリキュラムになっていて介護の基本的考え方や基本知識を習得することが出来ます
■実務者研修
取得方法
各スクールでの講座を受講する(通信制:8日~10日間)※通信制が一般的
位置づけ的には、初任者研修の上位研修となります。その分、取得に要する期間(一般的には通信制での受講)や費用も高くなっていきますが、次に挙げる介護福祉士を目指す上では必須の資格となりますので将来のキャリアアップを目指すなら必須の資格と言えます。
メリット
- 介護福祉士に成るための国家試験の受験資格が得られる(国家試験申し込みには介護実務経験3年が必要)
- 介護職員に許されている医療行為の基本演習や介護計画の作成などより専門的な知識を習得することができる。
※(介護職員が行う事ができる医療行為は実務者修了後にお勤め先などで実地研修を行えば医療行為が可能となる)
■介護福祉士
取得方法
実務経験3年以上(介護職)+実務者研修の受講+試験(年に1回:試験は年1回(1月)/申込みは8月)
メリット
資格手当や(処遇改善加算)を受けることができるほか、ケアマネージャーなどへのキャリアアップが目指せる。
※処遇改善手当とは介護施設が一定の条件などを整えることで支給される(加算)介護職員の処遇分改善を目的とした加算手当て。
»ステップで受験できる「介護福祉士模擬試験」の内容はこちら!
■ケアマネージャー
取得方法
介護福祉士の取得後+5年の実務経験+試験
メリット
- 介護現場での重要なケアプラン(介護計画)などに関わり重要な役回りとしてやりがいを持てる。
- 介護職として知識・経験を活かせる業務となり、より長く安定的に仕事ができる。
※ケアマネは施設によっては管理的立場になるための条件にしているところもあります。
上から順に取得しやすい資格になっています。
まず、介護で資格を取りたいと思う方は、初任者研修もしくは実務者研修の資格取得を目指していくことになります。
初任者研修・実務者研修の研修期間と費用
介護職員初任者研修
初任者研修を取得したい人は、まず民間企業が開催しているスクールで受講をするようになります。
期間
【通信制で週1~2回(16日間)】2ヶ月~4ヵ月程度通って取得することになります。
※一般的には通信制での受講
※通信では受講期間中に自宅学習(課題)をしながら通学します。
受講費用は各スクールで異なりますが、初任者(ステップ)では、(初任者)64,500円(税込70,950円)教育訓練給付金制度も利用できますので、給付金活用51,600円(税込56,760円)での受講が可能です。
通信制であっても資格取得には通学する必要があり、通信制では通信課題と通学と組み合わせる必要があります。スクールによって異なり、平日(全日)や土日(全日)コースの他(夜間)コースなどが豊富で常時開講しているスクールがお勧めです。働きながらでも無理なく取得できるよう配慮されているかなども受講後の対応も大切です。
※やむを得ず欠席した場合の振替受講などの対応は受講後に後悔しないためにも重要です。各スクールでの開講頻度や地域企業主催なのか(教室だけ賃貸なのか)など受講フォロー体制もスクール選びの際には気にしてみてください。
実務者研修
初任者研修と同様にまず民間企業が開催しているスクールでの受講をするようになります。
期間
【通信制で月2回~4回程度(8日間)】1ヶ月~6ヶ月(取得資格により異なる)
※一般的には通信制での受講
※【通信】初任者と同様、受講期間中または先に自宅学習(課題)を行いながら通学します(課題は取得資格により異なります)
受講費用は各スクールで異なりますが、実務者(ステップ)では、(実務者)90,390円(税込99,429円)からご案内をしています。教育訓練給付金制度も利用できますので、給付金活用の場合70,646円(税込77,710円)から受講が可能です。
初任者同様、※やむを得ず欠席した場合の振替受講などの対応は受講後に後悔しないためにも重要です。資格取得の費用は各スクールで幅がありますので、講座の内容などを見比べて選んでいたくことをおすすめします。
唯一の国家資格!介護福祉士を目指すには?
介護福祉士は、介護の資格の中で唯一の国家資格です。取得難易度も高くなりますが、その分待遇面などに反映される事が多いので、取得を目指して損はありません。
具体的な待遇として、資格手当を用意している施設が多いですが、概ね1万円~数万円程度の手当になります。また、介護福祉士として、初任者研修・実務者研修取得者の指示監督など、より責任のある仕事を任されることでキャリアアップを果たす方もいます。
介護福祉士になる方法
取得方法はいくつかあります。主には下記の2種類に大別されます。
- 「実務経験3年+実務者研修の受講+筆記試験」
- 「各種専門学校・養成施設に2年通学+筆記試験の合格」
まったく資格を持っておらず、専門学校や高校・養成施設に通える方はそちらのほうがベターです。ただ、現在介護関連の職についていてキャリアアップを目指したい方は、働きながら資格取得を目指すほうが良いかもしれません。(大多数の方が実務経験ルート。実務経験3年による取得)
実務者研修を取得して3年勤務の後に、試験を受けるという方が大多数です。ちなみに2016年より制度が変わり、実経験ルートの方は実技試験が免除となり、より取得がしやすくなったと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしょうか?
介護職には上述の資格の他にも、さまざまな職種・資格があります。上記の他にも、認定介護福祉士(仮)など新しい資格も登場する予定です。
介護の世界で何を目指すかによって、取得するべき資格は異なりますが、もし介護職を検討しているまたは現在すでに就いているかたは、「初任者研修」・「実務者研修」の取得がお勧めです。
また、まだ未経験などこれからの方は、「初任者研修」の取得から始めることが良いのではないでしょうか。いずれの資格取得も、ステップなら専任のアドバイザーサポート致します。
キャリアプランはもちろん、資格取得後の職業紹介も可能ですので、介護の資格を取りたい・就職をしたい方は、ぜひお問い合わせください。
個別相談も随時開催中です。ぜひ一度お問い合わせください。
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